海外送金や受取り、他国とのお金のやり取りを簡単に、安い手数料でできる資金移動会社。
たくさんの企業がありますが、操作や手続きが簡単にできて本当に便利だと感じているのがこの3社。
- Wise(ワイズ)※旧トランスファーワイズ
- Revolut(レボリュート)
- Payoneer(ペイオニア)
この記事では、3社の手数料・機能(できること)の比較をしています。
3社の概要(基本的にできる事の比較)
基本的にできることの違いはこちら。
Wise | Revolut | Payoneer | |
---|---|---|---|
海外送金 | 〇 | 〇 | △ |
多通貨保有 | 〇 | 〇 | 〇 |
外貨の受取り | 〇 | △ | 〇 |
海外口座の付与 | 〇 | × | 〇 |
保有外貨の利用 | 〇 | 〇 | 〇 |
日本の銀行への出金 | 〇 | 〇 | 〇 |
Wise(ワイズ)
海外送金・海外送金受取り・多通貨の保有・保有通貨の利用・外貨での口座引き落としや定期支払いにも対応しており、海外旅行や海外生活、海外絡みの仕事には必須と言える企業!
手数料が全て事前にはっきりと見え、外貨を多様に使えるイチオシのサービス。
法人用アカウントでは、海外への支払いに特化した便利な機能も利用できます。
Revolut(レボリュート)
海外送金・多通貨の保有・保有通貨の利用・定期支払いなどが「ほぼ手数料無料」でできる太っ腹企業。
送金受取りは会員同士のみ。金や銀の投資もできる。
有料会員になると、手数料無料の範囲が増加、空港ラウンジの割引きなどのサービスが受けられる。
※日本未対応:ビットコインの出金・仮想通貨取引
Payoneer(ペイオニア)
海外で発生した売上を受け取る事に特化したサービス。
Payoneerを報酬受取り方法に指定している海外のプラットフォームも多い。
少額から100万円を超える金額の外貨の移動や保有ができるのはPayoneerのみ。
個人的なお金の移動には利用できない。
利用に必要な環境と費用
インターネット環境があれば利用できます。
各社、アプリも用意されています。(アプリが便利です)
Wise | Revolut | Payoneer | |
---|---|---|---|
登録費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
年会費 維持費 | 無料 | 無料 有料会員(月額) 980円 or 1980円 | 無料 過去12ヶ月で2000ドル相当額の 受取りがない場合は29.95ドル |
チャージ (入金)方法 | 銀行振込 デビットカード | 銀行振込 ★デビットカード クレジットカード | できない 他者からの売上 (支払い)入金のみ |
入金手数料 | デビットカード 3.3% | 日本国内発行の VISAデビットは無料 クレジットカードは 1.7% | ー |
★2022年頃から、Revolutへのデビットカードでのチャージが非対応の銀行が増えてきています。
「銀行名 Revolut」で検索すると対応・非対応の情報が探せます。
両替・為替手数料(為替レート)
違う通貨間でのやり取り(両替)をする時に発生する手数料です。
手数料の内訳は主にこの2つ。
- 為替手数料:日本国内の銀行の場合、1通貨あたり1~10円を為替レートに上乗せ
銀行によって1ドルにつき1円、1ポンドにつき4円など、通貨や取引の種類によって設定が異なる。
※ネット銀行は1円以下のところが多い - 事務手数料(両替手数料):1.6~4%
クレジットカードやデビットカードを海外で使う時に発生する手数料。
3社の手数料
Wise | Revolut | Payoneer | |
---|---|---|---|
為替手数料 | なし | 0.01~0.05% 月75万円以上は +0.5% ※有料会員は金額上限なし 週末は+1% | 0.5% |
事務手数料 | 0.4%~3%程度 通貨により異なる | なし | なし |
※Revolutは手数料が無料とホームページにありますが、実際はレート差がごくごくわずかに発生します。
多通貨(マルチカレンシー)口座でできることと手数料
1アカウント内で複数の国の通貨を持つマルチカレンシー口座が利用できます。
外貨での送金や決済(支払い)、外貨の受取りができます。
ドルは保有しているドル通貨から、ユーロはユーロから自動で支払われます。
※通貨が足りない場合は保有している他の通貨が自動で両替されます。
Wise | revolut | Payoneer | |
---|---|---|---|
多通貨口座の 開設 | 3000円以上を入金 資金として使える 実質無料 | 2000円以上を入金 資金として使える 実質無料 | 無料 |
外貨の保有 (通貨の種類) | 40通貨以上 | 35通貨 仮想通貨※日本未対応 | 8通貨 |
他通貨への両替 | 手数料 | 手数料 | 手数料 |
指値での自動両替 希望したレートでの両替 | 可能 | 可能 | × |
海外口座番号の付与 | 10通貨 | × | 8通貨 |
外貨の受取り | 会員同士:40通貨 銀行振込:10通貨 | 会員同士:35通貨 | 銀行振込、または クレジットカード決済 8通貨 |
定額支払い 家賃や月謝など 定額の自動送金 | 160ヶ国 | 35ヶ国 | × |
自動引き落とし 公共料金や通信費などの 支払いに | ドル・ポンド ユーロ・カナダドル オーストラリアドル | ポンド ユーロ | × |
日本の銀行への送金手数料
アカウント内にある資金を日本の銀行へ送金できます。
要するに、海外のお金を受取って、日本円の【現金】にできる!と言うことデス。
海外送金が可能な国と手数料
アカウント(システム)内の保有通貨から、各国の銀行口座に送金ができます。
会員同士ならメールアドレスや電話番号のみで送金もできます。
一度に送金できる金額の上限は全て1回100万円です。
Wiseのみ、アカウント内に資金が無くても、日本の銀行口座からWiseの口座を利用して簡単に海外送金ができます。▶詳しくはコチラ
Wise | revolut | Payoneer | |
---|---|---|---|
他国の銀行への 送金可能通貨 | 160ヶ国 | 41ヶ国 | 150ヶ国以上 |
他国への 送金手数料 | 0.4%~3%程度 通貨により異なる ※両替手数料も含む | 手数料 通貨によっては別途 手数料が発生する ※対象通貨・手数料額は不明 送金実行前に通知がある | 2% +手数料 |
会員同士で 送金できる通貨 | 40通貨以上 | 35通貨 | 8通貨 |
会員同士の 送金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
海外送金の受け取り(海外からの振込み受け取り)
WiseとPayoneerは、アカウント内で発行される【受け取り専用の海外の銀行口座番号】を利用して、海外からの振込みを手数料無料で受け取ることができます。
revolutは対応していませんが「近日中に対応」の表示が出るので、いずれ対応する可能性があります。
Payoneer | Wise | |
---|---|---|
アメリカドル | 〇 | 〇 |
イギリスポンド | 〇 | 〇 |
ユーロ | 〇 | 〇 |
オーストラリアドル | 〇 | 〇 |
ニュージーランドドル | × | 〇 |
シンガポールドル | 〇 | 〇 |
カナダドル | 〇 | 〇 |
ルーマニアレイ | × | 〇 |
ハンガリーフォリント | × | 〇 |
トルコリラ | × | 〇 |
香港ドル | 〇 | × |
アラブ首長国連邦ディルハム | 〇 | × |
専用カードの発行・機能・手数料
大きな違いは、Wiseとrevolutが1枚のカードで多数の通貨を保有できるのに対して、Payoneerは通貨ごとにカードが1枚必要な点です。
カードがあると保有通貨をリアル店舗での決済に使えます。
Wise | revolut | Payoneer | |
---|---|---|---|
専用カード | デビットカード | デビットカード | プリペイドカード |
カード費用 | 申込み1200円 維持費無料 | 無料 維持費無料 | 年会費 ドルチャージ用:29.95ドル ユーロチャージ用:24.95ユーロ ポンドチャージ用:24.95ポンド |
保有可能通貨 | 160ヶ国前後 | 35ヶ国前後 | ドル・ユーロ・ポンド カナダドルもあるらしいが詳細不明 |
保有通貨と 同通貨での決済 | 無料 | 無料 | 無料 |
保有通貨と 異なる通貨の決済 | 手数料 | 手数料 | マスターカードの為替レートに対して 最大3.5% |
海外ATMでの 現金引き出し ※保有通貨と異なる通貨の 引出しは追加で 両替手数料がかかります | 毎月2回、 日本円で3万円相当 まで無料 それ以上は 1回につき70円 +引出し額の1.75% | 毎月、日本円で 25,000円相当 まで無料 それ以上の額は2% | ドル:3.15ドル/回 ユーロ:2.5ユーロ/回 ポンド:1.95ポンド/回 |
日本のATMでの 現金引き出し | イオン イーネット デイリーヤマザキ | イオン ※海外カード 対応機種のみ |
以上!3社のサービス徹底比較でした!