ドルなどの外貨を、日本で受取るのに便利なPayoneer(ペイオニア)とWise(ワイズ)。
主要通貨の受取り専用の海外口座を無料で発行できるので、通常の海外送金(国際送金)で必要な手数料が不要となります。
どちらも数十回以上利用していますが、トラブルもなく、手続きもシンプル。
銀行ではありませんが、きちんと認可を受けた信頼のおける資金移動会社で、世界中で利用されています。
この2つの内のどちらを使うのが自分に適しているのか、お得なのか…
という質問を立て続けに受けたので、
簡単に選べる【YES・NOチャート】を作りました!
併せて、サービス内容・手数料・カードの違いと比較、受取れる通貨の違い、特徴的な違いについて説明します。
もちろん支払い側がWise加入者であれば「Wise」、Payoneer加入者なら「Payoneer」一択です😆
※会員同士の同通貨の送金手数料は無料!
それぞれの利用条件(機能)
まず大前提として、それぞれの役割は以下の通り。
海外で発生する報酬の受け取りや支払いに特化したサービス。
- 自分自身からの入金や資金チャージは不可
他者(他社)からの受け取りのみに対応 - 寄付の受取りや、家族・友人間の資金移動、個人ショップの販売決済への利用不可
海外口座への海外送金(自分の口座もOK)、外貨受取り、支払いなど、仕事だけでなく日常的な利用に対応。
海外旅行や長期滞在にも適したサービス。
Wise・Payoneer選択チャート
自分の想定する利用方法はどちらが適切か、をチャートにしました!
お得かどうかの話をぶっちゃけると、全体的に手数料が安いのはWiseです。(Payoneerも十分安いです)
使い方もとてもシンプル。
ですが「お得か」どうか、の前に「サービスが利用できるのか」が問題です。

共通してできること
仕組みは違いますが、共通するサービスはこちら。
- ドルやユーロなど複数の外貨の受取り用口座番号の取得
- 外貨の受取り
- 複数の外貨をアカウント内で保管できる
- 他通貨への両替
- 海外送金
- 会員同士の資金移動
- 日本の銀行へ円で出金
- 専用のカードでシステム内の資金を使用、または出金
- 登録・維持費無料
Payoneerは2021年から1年間入出金が無いと維持費29.95ドルがかかるようになりました
WiseとPayoneerのサービスの違い
提供サービスの違いを簡単にまとめると以下です。
各項目の内容の違いについては、後述していきます。
Wise | Payoneer | |
---|---|---|
もらえる海外口座数 | 10通貨 | 8通貨 |
両替できる通貨数 | 約50通貨 | 8通貨 |
アカウント内で 管理できる金額 | 総計を日本円換算して 100万円以下 | 100万円以上もOK |
外貨の受取りに使える 決済手段 | 口座振込 | 口座振込 クレジットカード デビットカード |
個人からの 支払い受取り | OK | 一部通貨の口座振込 は法人からのみ 受取り可 |
発行可能なカード ※アカウント内の資金を使える | デビットカード と バーチャルカード | プリペイドカード ※チャージ形式 と バーチャルカード |
会員同士の送金 | OK | OK |
アカウント内の資金を 他者に銀行送金 | 約80通貨 | 150通貨以上 |
アカウント内の資金を 自分の銀行口座に送金 | 約80通貨 | 日本の銀行のみ |
Wise・Payoneerの手数料比較
利用手数料・送金手数料・カードの利用手数料の違いをそれぞれ一覧で比較しました。
利用手数料の違い
どちらも両替手数料などがかかりますが、通常の銀行を利用した海外送金より安いのは間違いないです。
銀行同士の送金で発生する中間銀行や為替手数料もかかりません。
Wise | Payoneer | |
---|---|---|
登録費用 | なし | なし |
口座開設費 | 3000円以上を入金 ※資金として使える | なし |
口座維持費 | なし | なし 1年間入出金が無い場合は29.95ドル必要 |
外貨の受取り ※外貨口座 | なし ※米ドル払いのみ 電信送金は4.14ドル ACH送金は無料 | なし ※米ドル払いのみ:ACH送金は1% ※受取額が少ない場合は手数料あり 例:100ドル以下は手数料1ドルが必要 |
外貨の受取り ※カード払い | できない | 3% |
口座内での 両替手数料 | 両替額の0.4%~1%以下 ※通貨により異なる | 両替額の0.5% |
口座内の外貨を 日本の銀行口座に 出金 | 両替手数料+約200円 ※出金時のレートで 200円相当が出金手数料 として引かれる | 為替手数料1~2%を上乗せ ※%はPayoneerの取引き総計に応じて 少なくなっていく ※50ドル以下の出金は不可 |
口座内の日本円を 日本の銀行口座に 出金 | 200円 | システム内で日本円の保有不可 |
送金(支払い)手数料の違い
保有している外貨から送金をする場合の手数料です。
Wiseは手数料を事前に確認できます。※各項目の「通貨により異なる」の部分をクリックしてください。
■会員同士(アカウント同士での送金)
Wise | Payoneer | |
---|---|---|
同通貨 | 無料 | 無料 |
他通貨 両替手数料 | 0.4%~1%以下 通貨により異なる | 0.5% |
■会員以外への銀行振込
Wiseは自分名義の口座含め約80か国の銀行口座に振込みができます。
Payoneerは自分名義の口座には送金ができません(日本の銀行のみOK)。
カードの利用手数料の違い
Wise・Payoneer共に、保有している外貨を使用できるカードの発行ができます。
また、物理的なカードとは別にオンラインや電話での決済に使えるバーチャルカードも無料発行できます。(使い捨ても可能なのでセキュリティ的にもGOOD👍)
一番大きな違いは、Wiseはデビットカード1枚で約50通貨を管理できるのに対し、Payoneerは通貨ごとにカードが必要な点です。
どちらも両替が発生しない(同通貨の決済に使う)場合は手数料はゼロです。
Wise | Payoneer | |
---|---|---|
デビットカード | プリペイドカード | |
カード発行 | 1200円 | なし |
年会費 | なし | 29.95ドル 24.95ユーロ 24.95ポンド |
取扱い通貨 | 約50通貨 | ドル・ユーロ・ポンド カナダドルもあるらしいが詳細不明 |
同通貨での 決済手数料 | なし | なし |
同通貨の ATM引出し | 月2回 計3万円まで無料 それ以上は1.75%+70円 | 3.15ドル 2.5ユーロ 1.5ポンド |
他通貨での決済 ATM引出し | 両替手数料:0.4%~1%以下 ※通貨により異なる | 国際取引手数料:最大3.5% ※マスターカードの為替レートに基づく |
支払い | 保有資金の対応通貨から 自動で引き落とし。 通貨が不足している場合は 両替手数料が一番安い 他通貨から自動で両替。 | 事前に保有資金から カードにチャージ。 オートチャージも可能。 |
外貨を無料で受取れる仕組み
外国からの支払いを受取るには、その国の銀行口座があればお高い国際送金を利用する必要はありません。
しかし、外国人が海外の銀行口座を持つのは非常に難しい。
もし外国口座を持ててもそこから日本円にするのが難しい。
朗報:WiseとPayoneerは、海外の銀行口座番号をタダでくれます!🎉

この口座番号は受取り専用の番号です。
私書箱?や住所的なものです。いわゆる銀行口座とは異なります。
でも、この番号があるだけで、その国からの資金振込を現地口座で受け取れるようになります。
受取るだけなら手数料もかかりません。
※振込手数料などは事前にどちらが持つか決めておくこと!
しかも、WiseとPayoneerはそれぞれの取り扱い通貨への両替がシステム内で簡単にでき、日本の銀行口座への出金や専用カードでの資金利用が可能です。
無料でもらえる口座の数
Wiseでもらえる口座番号は10通貨、Payoneerは8通貨です。
Wise | Payoneer | |
---|---|---|
アメリカドル | 〇 | 〇 |
イギリスポンド | 〇 | 〇 |
ユーロ | 〇 | 〇 |
オーストラリアドル | 〇 | 〇 |
ニュージーランドドル | 〇 | × |
シンガポールドル | 〇 | 〇 |
カナダドル | 〇 | 〇 |
ルーマニアレイ | 〇 | × |
ハンガリーフォリント | 〇 | × |
トルコリラ | 〇 | × |
香港ドル | × | 〇 |
アラブ首長国連邦ディルハム | × | 〇 |
※Payoneerは、イギリス・EU・アメリカからの銀行振込は法人のみ。Wiseは個人・法人共に全口座で受取りOK。
Wiseの100万円の壁
Wiseはシステム内にキープできる金額が日本円に換算して全通貨のトータルが100万円までです。
※日本でWiseに登録した場合
100万円以上の額も受取り可能ですが、100万円分を超えた資金(余剰金)は、事前に設定した日本の銀行口座に自動で振込まれます。
※振込手数料200円+日本円への両替手数料1%未満
Payoneerは100万円以上の外貨の受取りと保有が可能です。
Payoneerはクレジットカード・デビッドカード支払いの受取りが可能
Wiseには無いのがクレジットカードやデビッドカード支払いの受け取り機能。
Payoneerでは可能です。
3%の手数料がかかりますが、Payoneeerの扱う5通貨でのカード決済ができます。
※イギリスポンド・ユーロ・アメリカドル・オーストラリアドル・カナダドル
※手数料をどちらが持つかは事前に話し合っておきましょう👍
使い方も簡単で「請求を出す」という項目から、画面に沿って金額や先方の情報入力し、請求書(明細書等)ファイルを添付すると、相手にメールで決済案内を送信できます。
先方はメールのリンクから支払い方法(銀行振込orカード)を選び支払いをすることができます。
以前はPayoneer一択だった外貨受取りも、Wiseのマルチカレンシー口座のオープンで選択肢が増えました!
昔は少額の外貨受取りはPayoneerだけが頼りでした✨本当にお世話になりました。
どちらも登録はオンラインで簡単にできます。
本人確認に必要な、マイナンバーカードや免許証、パスポートがあればOK!
必要な時にすぐ利用できるようにあらかじめ作っておくのであれば、利用範囲の多いWiseの登録がオススメです👍
年会費や維持費、外貨の受取り手数料は全て無料で、両替時に1%未満の手数料がかかるのみです。
▼海外送金に関する情報一覧はこちら
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