外貨(ドルなどの海外通貨)で仕事の報酬や売上が発生したり、海外からお金を受け取ることになったらどうしますか?
海外の銀行から日本の銀行に海外送金してもらった場合、
アメリカなら送金側銀行で50~75ドル前後、さらに日本での受け取りには最低1500円~2500円がかかります。
ここに経由する銀行の手数料(非開示)と銀行の為替手数料(数%)をさらに上乗せ。
数千円~数万円くらいの金額はとてもじゃないけど送金できません💦
しかし、資金移動会社【Wise(ワイズ)】と【Payoneer(ペイオニア)】を利用すると、外貨のまま手数料ゼロ円!で受け取れます。
必要なのは、日本円にするときの手数料0.4~2%のみで済みます。
どちらのサービスも数十回以上利用していますが、今までにトラブルは一度もありません。
今回は、無駄な手数料を省いて外貨を受け取れる「Wise」と「Payoneer」について説明します。
- どうして安い手数料で受取れるのか
- 銀行を利用した海外送金との違い(流れの比較)
- WiseとPayoneerの簡単な特徴(違い)
※WiseとPayoneerの手数料やサービスの違いを比較した記事はこちら。
※実際に受取る手順はこちら→Wise・Payoneer
私がメリットを感じているのはこの5点。
- 登録や受け取りの手続きが簡単
- 登録・維持費無料
※Payoneerは過去12ヶ月で2000ドル相当額の受取りがない場合、維持費29.95ドルが必要になりました - 手数料バカ安
受取るだけなら手数料ゼロ・日本円にする手数料も安い - 外貨のまま保有が可能
日本円や他の通貨への両替タイミングを選べる - 保有している外貨を専用カードで使用できる
特にWiseは、受け取った資金を日常的に使える仕組みが整っており、旅行や留学、長期滞在などでの使用にも超絶便利。
個人事業主・法人としてのアカウントも開設可能です。(個人と仕事用、両方のアカウントを持てます)
外貨を日本で受け取る代表的な4つの方法
日本に居ながら外貨を受け取る代表的な方法には以下があります。
- 銀行間送金(海外送金)
- PayPal(ペイパル)
- クレジットカード
- 資金移動会社
この中で手数料が一番安く済むのが資金移動会社です。
資金移動の方法は各社違いますが、日本では「Wise・Payoneer・WORLD FIRST」が有名です。
3社とも利用して、手数料が一番安く、早く、手続きも簡単だったのがWiseです。
次がPayoneer。手数料や扱う通貨の数はWiseに軍配が上がりますが、カード決済での請求ができるというメリットがあります。
何が簡単なのか?どうして手数料が安いのか?
2つのサービスの共通点&特徴はこちら。
- 外国の銀行口座番号が付与される
- 外貨の受け取り手数料無料
- 登録・実際の利用・操作が簡単(アプリもある)
- 登録や受けに必要な手続きは全てインターネットで完了
ひとつめの【外国の銀行口座番号が付与される】。
これが簡単に安く受け取れる理由です。
要するに、アメリカやイギリスなど、海外の銀行の口座番号がもらえる!ということです。
通常、在住ビザのない外国人が他国の銀行口座を開設するのは「ほぼ無理」なのですが、いとも簡単にくれます😆
なぜこんなにハードルが低いのかと言うと、銀行に口座を開くわけではなく、受け取り専用(ただの宛先のようなもの)だから。
でも銀行の口座番号であることに間違いはありません!
例えば、アメリカからドルを日本に支払う場合、通常なら支払い側は日本へ【海外送金】しますが、
受取り側(私)がアメリカの口座番号を持っているので、支払い側は自国の銀行へ振込むだけ!
ただの国内振込なので、資金を国をまたいで送るための手数料が不要となるのです。
受取ったドルや外貨は日本円に両替可能で、他国の銀行口座や日本の銀行口座への出金もできます。
(両替せずにそのまま利用できる仕組みもあります👍)
Wise・Payoneerで口座番号を発行できる国(通貨)
Wiseでもらえる口座番号は10通貨、Payoneerは8通貨です。
Payoneer | Wise | |
---|---|---|
アメリカドル | 〇 | 〇 |
イギリスポンド | 〇 | 〇 |
ユーロ | 〇 | 〇 |
オーストラリアドル | 〇 | 〇 |
ニュージーランドドル | × | 〇 |
シンガポールドル | 〇 | 〇 |
カナダドル | 〇 | 〇 |
ルーマニアレイ | × | 〇 |
ハンガリーフォリント | × | 〇 |
トルコリラ | × | 〇 |
香港ドル | 〇 | × |
アラブ首長国連邦ディルハム | 〇 | × |
※Payoneerは、イギリス・EU・アメリカからの銀行振込は法人のみ。Wiseは関係なく受取りOK。
通常の銀行の海外送金との作業・手数料の違い
例えば「アメリカからドルを日本に送りたい(ドルを日本円で受取り)」と言う場合。
Wise・Payoneerなら、銀行間送金で必要な以下の手数料が不要です。
- 送金手続きの手数料
- 中継銀行の手数料
手数料がかかるのは、受取ったドルを日本円や他通貨へ両替をするときのみ。
- Wise:両替手数料
送金額に対して0.4%~3%。通貨によって異なる - Payoneer:為替手数料
世界共通の為替レートに対して1%~2%
※Payoneerで受取った資金の総計が増えると低くなっていく
ドル(外貨)のままで置いておく(受取るだけ)なら、受取りにかかる手数料はゼロです。
※専用のカードなどで外貨のまま利用もできます。
★銀行送金の受取り時に発生する「被仕向送金手数料」が無料の銀行もありますが、事業関連資金はNGなど、送金額に条件があったりします。
★Wiseの通貨ごとの両替手数料はこちらのページで見られます。
WiseとPayoneerどっちを使えばいいのか
Wiseの方が【手数料が安く、利用範囲が広く、利用制限が少なく、取り扱い通貨が多い】ので、基本WiseがあればOK!
なのですが、Payoneerだけができることもあります。
- アラブ首長国連邦AED・香港ドルの口座番号の付与
- 支払い者がカード決済を利用できる
- 100万円以上の外貨の取引と保有
Wiseのメリット
手数料の安さに加え、取り扱い通貨の多さと、保有資金の利用のしやすさがダントツ!
1アカウントで40通貨以上に両替、保有ができます。
Wiseデビットカードを作れば、アカウント内の資金でショッピングをしたり日本や海外のATMでの現金引き出しもできます。
海外旅行や長期滞在にも超絶便利👍
日本国内での利用もOK
Payoneerのメリット
100万円以上の資金を扱える点と、クレジットカードやデビットカードの支払いに対応している点。
ただし、クレジット(デビット)カードの決済は手数料が3%かかるので、この手数料をどちらが持つかは事前にしっかり決めましょう!
プリペイドカードを発行して、システム内の資金を利用することもできます。
ATMでの現金引き出しもOK!
Payoneerは登録は無料ですが、1年間利用が無い場合に29.95ドルの維持費が発生します。
海外口座番号がもらえない通貨の場合はどうする?
支払い側にWiseを利用(登録)してもらえると、Wiseで扱う約40通貨での送金がお互いに可能になります。
ただし、Wiseの登録に対応していない国があったり、アメリカは州によって法人登録対応NGなどの規制があるので登録ができない場合も多々あります。
Wiseを利用しない場合は、クレジット(デビット)カード決済を使うと手数料を抑えることができます。
カード決済には、Payoneerの請求システムまたは、stripe(ストライプ)を利用するのがオススメ。
Stripeなら日本国内外でクレジットカード決済での請求ができるようになります。
日本円の決済なら手数料は3.6%のみ。※為替手数料は相手が支払います
外貨の決済には3.6%に加え、2%の為替手数料がかかります。
WiseやPayoneerよりは手数料が高くつきますが、銀行送金よりはマシです。
海外とのお金のやり取りの有名どころにPayPalがありますが、あまりお勧めできません。
他通貨の取引には3~4%の手数料がかかるうえ、日本円にした時にさらに数パーセントの為替手数料もかかります。
主要な通貨以外は、海外から安く受け取るのはまだ難しい部分があるのが現状ですが、銀行送金以外の様々な手段が増えているのはありがたいことです😊
特にWiseは、海外口座を取得できる通貨の数もこの2年で増加しているので期待大!